二つの市場で収録日が異なるまま平均を比べると、結果がゆがむことがあります。今回は2025年10月15日から2026年10月14日までの全観測を系列ごとに集計したうえで、SGEとMCXの両方に値がある日だけを別に比較しました。
1年間の概要
| 系列 | 件数 | 平均 | 中央値 | 範囲 |
|---|---|---|---|---|
| 金 SGE | 240 | 0.22% | 0.01% | −5.30%〜6.41% |
| 金 MCX | 257 | 10.21% | 7.55% | 2.68%〜18.80% |
| 銀 SGE | 242 | 10.28% | 11.21% | −3.59%〜44.63% |
| 銀 MCX | 257 | 12.83% | 9.90% | 1.47%〜28.32% |
少数の大きな値が平均を動かすため、中央値も併記しました。銀SGEの最大値は44.63%で、平均は中央値を下回っています。平均だけでは系列の典型的な水準を捉えにくい例です。
同じ日だけを比べた結果
金は237日を対応させることができ、SGEがMCXを上回ったのは1日だけでした。「SGE−MCX」で計算した同日差の平均は−9.95ポイント、中央値は−8.08ポイントでした。
銀は239日を対応させることができ、SGEが上回った日は68日でした。同日差の平均は−2.68ポイント、中央値は−4.25ポイントです。平均差が金より小さくても、二つの銀系列が同じように動いたとは限りません。値の範囲や日々の変化にはなお違いがあります。
この比較だけでは分からないこと
どちらかの取引所が常に「割高」だとは結論づけられません。換算対象の価格は、契約、取引時間、受渡条件が異なる場合があります。税、資金調達、資本規制、現地需要、為替レートの記録時刻も差に影響します。本サイトのデータだけで日々の差を一つの原因に帰することはできません。
日付をそろえる理由
SGEが休場でMCXだけに値がある日や、その逆があると、全観測の平均比較には価格差と収録範囲の差が混在します。同日比較でも契約や時刻の違いは残りますが、避けられる偏りを一つ減らせます。
方法と限界
1年分の履歴レスポンスから有限のプレミアム値を使用しました。表は各系列の全有効観測、同日比較はSGEとMCXがともに存在する行だけを使っています。加重や季節調整は行っていません。休場前後には同じ値が続くことがあるため、各行を独立標本や売買シグナルとして扱うべきではありません。